頭の中から一本の糸が出ていた。
水の様な言葉 真昼の太陽 暑い一日が始まりそうだった。
砂の上でうつぶせで倒れてみた。 背中から息が抜けて 全身から力も
抜けた。
耳から首すじにかけて、 は ひみつの場所。
幸せ過ぎて思わず踊っちゃったあの日。 彼女も一緒に。
なぜ幸せのままでいられなかったんだろう。 誰よりも幸せだった日。
頭から紫の煙が出てる。 全身で息をしている。
ふり返れば宇宙。 水の音が聞こえ。 雨の日に家に居る。
投げたボールは大きく、 ゆっくりとかなたへ飛んでった。
同じ様に僕も浮かび上がって、 向こうへ飛んでった。
緑が芽吹く季節。 カエルみたいに泳いでる。 スイスイと。
どこまで行こうか。 川の向こうまで、 向こう岸まで。
途中で会ったあなたと 手をつないで、どこまで歩こうか。
疲れたなら、 温かいお茶と、お団子でも食べて休もうよ。 道は続い
てる。 煙は白くなり、橙の火が燃えてる。 その中へ入って、
イギリスへ行こう。 あるだけのチップをベットして ここで勝負に出る
んだ。 一息付いたら、映画を観よう。 ハンモックにゆられながら。
あの暑い夏の日。 僕は幸せだった。 あの暑い夏の日々よ。 ―11/25(火)